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デジコミ作業のキモ
今回は、とても役立つデジコミテクニックのご紹介を……といっても、フォトショップの基本中の基本の機能で恐縮なのですが(笑)。
順次ご紹介していきますが、フォトショップによるデジコミの重要な点は以下の3つです。
(1)レイヤーマスクの理解
(2)手間を減らした合理的な範囲の選択
(3)アクション、バッチ機能による自動処理
フォトショップのユーザガイド、各社から出版されているやさしい解説書などで、以上の3点をおさらいしつつ、当コラムを楽しんでいただくのがベストと思います。ちょっとだけ難しい
レイヤーマスク(その1)とっつきにくいけれど、いったんのみこんでしまえば、これほど便利なものはない、というフォトショップの機能が「レイヤーマスク」です。強いてアナログ作業に置き換えるとするならば、原稿の全面に貼ったトーンの上に、トーンの不必要な部分のみを隠す、白いマスクを置いたもの、とお考えください。
わたしはフォトショップや「パワートーン」(フォトショップのプラグイン)などで、あらかじめ原稿用紙と同サイズのトーンのファイルを30種類ほど作成しています(よく使うのは10種類程度ですが)。これらファイルのうちから任意のものを開き、事前に開いておいた、これから作業する原稿のファイルにコピー&ペーストすると、新規レイヤーが作成されます(※)。そのレイヤーには「アミ30%」など、区別しやすい名前をつけます(図1)。ここで作成したトーンのレイヤーが「通常」モードのままですと、下のレイヤーが隠れる場合がありますので、作業しやすいよう「乗算」モードに切り替え、トーンの模様を構成する黒以外の範囲が透明になるようにします。
「レイヤー」メニューから「レイヤーマスクを追加」→「すべてのレイヤーを隠す」を選び、レイヤーマスクをトーンのレイヤーに作成し、トーンが見えなくなるように覆っておきます。トーンファイルの対角線上の黒ベタは、各レイヤーごとの位置のずれを防ぐためのものです(図2)。実際にトーンを貼る
デジコミにおける「トーン貼り作業」の多くは、このレイヤーマスクを切り抜いて、いわば「窓」を開け、下にあるトーンが見えるようにすること、と言えます。さらに言えば、いたって簡単にトーンを「描」いたり「塗」ったりできるわけです(図3)。
例えば「パワートーン」など、パソコン上でトーンを貼るソフトだけで貼った場合、貼り忘れた部分があった際は、もういちど同じトーンを選択して貼りこまなければならず、さいしょと同じ作業を繰り返さなければなりませんが、レイヤーマスクを使用する方法なら、消しゴムツールやブラシツール、鉛筆ツールなどで簡単に修正できます。
編集するのは常にレイヤーマスクのみで、トーンファイルそのものには一切手を加えないので、切り損ねたらどうしよう、という精神的ストレスとは無縁でいられるのが大きな利点と思います。
グラデーション(以下グラデ)など、濃淡の変化のあるトーンは、部分的に貼り忘れた場合、濃淡を合わせて修正する必要があるため、アミや砂目など、全面が同じ柄のトーンにくらべ、修正にさらに手間がかかります。場合によっては、最初から貼りなおさなければなりません。
しかし、先に書いた通常のトーン同様、必要な範囲より大きめ&アバウトな形にグラデを作成し、レイヤーマスクで覆っておけば、ミスをした際の修正が格段に楽になります(図4)。
※ショートカットで説明すれば、コマンド+A→コマンド+C→コマンド+V→トーンファイルを閉じる……こうして書くとひどくめんどうですが、この一連の作業はひんぱんに行うので、アクションに組んでおくと楽です。
■参考資料■「デジコミマスターズ」(毎日コミュニケーションズ)■「デジコミ・コム」(webサイト)●この記事の文責はすべてゴヤアキラにあります。●Mac版フォトショップ5・5を基準にしています。