〜僧院の図書館2002〜

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このページの最後の更新は:20020510

new!●アンソロジー「殺人鬼の放課後」(角川スニーカー文庫)
new!●稲生平田郎「アクアリウムの夜」(いのおへいたろう。角川スニーカー文庫)


●稲生平田郎「アクアリウムの夜」(いのおへいたろう。角川スニーカー文庫)
200204
 巷で話題の、稲生平田郎「アクアリウムの夜」読む。平凡なジャンル名でくくるなら青春ホラーか。表紙と口絵は緒方剛志(ぼうのうと)。もうドンピシャ。
 ……ぎええええ。怖いいひひいいひひひいい。夜にトイレに行けないよう。
 マジすっごくムードがいい。なんという映像の喚起力か。短いことが惜しく感じる。もっと読んでいたい。女性キャラの描きかたが気になるくらいで、ほかに悪口は言えない。大嫌いなタイプの展開なんだけど。読んでいただくしかない。オリジナルの本の装丁がどんなだったか知りたいな。

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2002.04
●アンソロジー「殺人鬼の放課後」(角川スニーカー文庫)
 掲載順で最初の恩田陸の作品がかっこいい! こわいくらいに美しい。しびれました。……湿原に立つ、多くの国からの生徒の集う学舎で怪事件を推理する美貌の少年作曲家、という、半ば浮き世離れしたヨタな舞台設定なのに、ちっとも不自然さを感じない。作家に力がなかったらとたんにアリャリャという感じの、悪い意味で同人誌的なショボい作品になるだろう。
 ラスト近くでじつは何々じつは何々、と明かしていくのは興醒めになりがちだけど、キーワードがうまーくうまーく埋めこまれてるからとてもフェアです。ちゃんと書いてあることを読みのがしてしまうわたしのような読者はもう気持ちよく驚かされてしまう。ええっ! って叫んじゃったよ。
 憂理というキャラがでてくるけど、これって萩尾望都のまんがに出てくるユリスモールの愛称かな……。

 衝撃の大きさでは小林泰三がいちばん。会話が堅いのが気になりましたが、ものすごい展開。怖い。

 新津きよみの作品は、正直言ってわたしの理解力の不足なのか、ちょっと魅力がわかりませんでした。

 乙一は……心温まるきょうだい愛を乙一が描くとこうなる、という。ホラーでもミステリでもない、乙一小説、としか言いようがない作品。
 ネタバレにならないよな……今回はいつもの強烈なひっかけトリック色は薄いです。シンプル。ヤハリ愛の物語です。
 作者みずからの手による略歴はウケ狙いを編集者に強要されたとかでなるほどムリを感じます(^^)。このひとはあとがきのたぐいは正直言ってそれほど力を入れていないみたい。本篇が凄いからその落差でそう思うだけか。

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